朝から雲の多いお天気で、雨が心配されましたが
強かった夕立も開演前にはあがり、
虫の鳴き声が涼やかに聴こえる夕暮れのなか、
M.C.S主催の犬飼新之介さんのコンサートがはじまりました。
客席はほぼ満員です。
犬飼さんの大変素晴らしい演奏が、京都の夜にしては思いがけず過ごしやすくなった
夏の夜を包み、思い出に残るひとときとなりました。
ヨーロッパでの演奏活動の様子を交えながらの曲の解説は、
会場の小さなお子さんにもわかるようなやさしい語りかけです。
演奏の合間のお話しにも、明るく親しみやすいお人柄がにじみ出ていました。
終演後も、会場からの拍手が鳴りやまず、何度もアンコールに答えてくださる犬飼さん。
中でも、特に会場が湧いたのが即興演奏。
5歳の小さな女の子が鍵盤からランダムに選んだ4つの音を基に演奏が始まりました。
彼女のリクエストは「かっこいい曲で」。
4つの音から瞬く間にドラマが生まれます。
勢いのある弾きこまれる演奏で、また拍手が鳴りやまず。
会場はお客様の幸せな笑顔で一杯になりました。
彼の演奏会によって、音楽の力、その素晴らしさに、あらためて思いを馳せました。
お客様とMimiちゃんと |
プログラム
G.F.ヘンデル
組曲 変ロ長調 HWV.434
Prelude-Sonata-Aria con Variazioni
L.V.ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ 第14番 "月光" op.27-2
C.ドビュッシー
ベルガマスク組曲
”前奏曲” ”メヌエット”“月の光” ”パスピエ”
F.リスト
ハンガリー狂詩曲 第6番